15年ほど前に「フィッシュオン王禅寺」へ行ったときのことです。
ある12月の寒い日、管理釣り場にハマっていた私は職場の先輩と午後からナイターにかけて楽しむことにしました。
急遽、妻も一緒に行くことになったのですが、そもそも予定していたわけではなかったので彼女の準備は不完全な状態。しかも自宅からではなく、妻の出先からピックアップして釣り場に向かいました。
“どうだろう、冷えるかな……?”
まあでも管理釣り場だし寒かったらレストハウスに避難すればいいか……と軽く考えていました。。
装備(服装)の重要性

釣りは想像力の豊かさだと考えます。
だから常に頭はフル回転しつつ動作ひとつひとつにもフル集中。まさに感覚を研ぎすますマインドフルネスの世界です。特に管理釣り場でのラインでアタリをとるような繊細な釣りの際は尚更。
つまり、釣り以外のことは考えられない状況なわけで、釣り以外のことは気にならない装備が必須になります。だからこそ事前準備が大切。
しかし冒頭申し上げた通り、、妻の装備は甘かった。。
当日の格好

これはピックアップ前の服装です。
さすがにこのまま行くのは死を意味するため、“寒さは足下から……”の言葉に倣い、途中のホームセンターで長靴と厚手のスパッツ、ホッカイロを購入しました。ニット帽とネオプレーンの手袋は用意してあります。
“これで数時間は大丈夫だろう”
しかし、整備された管理釣り場とはいえ完全に判断が甘かったようです。
下半身が冷えたらもう無理

まず、数時間どころか30分も経たない内に足の裏が冷えて痛くなってきたと言います。
特に女性は冷え性になりやすいみたいなので、一度下半身が冷えきってしまうとそれこそ温泉入らないとリカバリーできないくらいのダメージを受けます。受けるそうです!
皆さんも奥さんや彼女を釣りに釣れて行くときは季節に合わせた格好のアドバイスを最優先にしましょう。そこを間違えると釣りどころではなくなり、早々に退散せざるを得なくなります。
喧嘩で済めばいいですけど最悪の結果になるかもしれませんので是非とも抜かりなく。
トイレの便座で暖をとる

もう本当に反省でございますが、、私は釣りに夢中で妻が冷えの末期症状とは気が付きませんでした。。ちなみに何度か「帰らない?」と声をかけたようですが、、気が付かず……しかも“そうだね、もうそろそろ行こうか”みたいな適当な返事をしていたそうですけど記憶にありません。今考えればどういうこと?って自分でも意味不明です。
「終わった、この釣りバカたちには伝わらない」
そう思った妻、レストハウス営業中は紅茶を飲みながら暖まっていたみたいですが、夜になり営業終了と同時に逃げ場を失い……挙げ句トイレの暖房便座が彼女の命綱になります。
車は先輩のということもあり遠慮してしまったとのこと。15年の時を経て本当ごめんなさい。もちろん当時はだいぶ本件について詰められました。
限界がくる

妻がそんな危機的状況になっていることも露知らず村田基 a.k.a ミラクルジムを真似してロッドを目元付近まで持ってきてラインの変化に全集中していると、後ろに気配を感じます。
振り向いたら顔面蒼白の妻が「かえりたい」と声も体も震わしています。
やっと事態の深刻さに気が付き即撤収。翌日は風邪を引いて仕事を休むことになりましたがこれくらいで済んで良かったと今考えると恐ろしいです。
ところで私の装備(服装)は?
いくら釣りキチ・釣りバカであっても神経死んでるわけではないので寒さは感じます。妻がそこまで寒がっている中、平然と釣りしていられるのは装備が完璧だからです。
こりゃひどいですね。
妻の軽装に対して自分の重装備具合。ほんとにすみません。
説得力というかこの記事を女性が読んだら私に敵意しかないと思うのですが、、釣りは「寒い」や「暑い」などによって意識が削がれることをきっかけに雑念がわいてきます。
要するに釣りは、平常心を保つことが最優先のスポーツです。
妻を寒さで殺しかけた僕が言うのもちょっと……なのは重々承知ですが装備品をケチると全てにおいて事態を悪化させます。
おわりに
この日以来、妻は釣りが嫌いになりそうでしたが、わたしの意識改革と何より装備を万全にすることで現在も程よい距離感で継続しています。
旦那さんたち、装備ですよ!
これは奥さんだけでなく、お子さんにも言えることですけど。
今まで散々“ブラックバスと結婚すれば?”と言われていたのはそういうところだったんですねぇ……そんなことにも気が付かず、、むしろ結構気遣ってやっているつもりだったんですけどね。。
とにかく足下は冷やさないようにしましょう。管理釣り場であれば基本足場は良いので防寒のみを優先した靴選びができます。
このノースフェイスのブーツは暖かいのはもちろんですが、すごく軽いところが気に入っています。ただし、サイズは大きめを選ぶと靴の中で足の遊びが激しくなるので注意です。
基本的にノースフェイスの商品はアウトドア環境での使用を想定して作られているみたいです。機能面とデザイン性を両立していますね。
冬は管理釣り場が賑わいます!
久しぶりに家族で行くかもしれないので自戒の念を込めて!